梅柄に込められた意味や歴史

季節も秋に入り、過ごしやすい日が増えてきました。これからは紅葉も楽しめる時期になりますね。お出かけもしやすいので、休日には美しい景色を眺めつつ、日ごろの疲れを癒していきましょう。これから11月に入ると七五三の季節に入っていきます。七五三と言えばお子様が綺麗な羽織袴や着物などを着てお子様の健やかな成長をお祝いします。
晴れの場では思い出に残るお召し物でお子様をお祝いしたいですね。女の子向けの着物では花柄で鮮やかな振袖が人気です。その中でも梅の柄は華やかで写真撮影にもピッタリです。
このように梅は振袖にその柄が使われますが、歴史的にみると家紋にも多く使われてきました。皆さんはこの梅柄にはどんな意味があるか考えたことはあるでしょうか。今回は梅柄に込められた意味や歴史をまとめてみたいと思います。

そもそも梅は古くから「松竹梅」と並んで称されてきたおめでたいものとして知られています。また、中国では、菊や竹、蘭と並んで四君子の1つとして愛でられてきました。その梅の花は日本の風情を感じさせるものですが、それを示すようにかつては桜よりも梅の花見の方が一般的でした。
そんな梅は多くの人に愛された花です。梅の花で最も有名なのが菅原道真です。道真が大宰府に左遷された際に、幼い頃から慣れ親しんできた都の梅が道真を慕って一夜に飛んできたという飛梅伝説も残っています。
このように古くから愛されている梅の花は振袖としてもその鮮やかな色合いが人気となっています。
そんな梅は早い時期から花をつけ、長く咲き誇るため、長寿の象徴とされています。また、寒い時期にも花が咲くことから気高さや忍耐といった意味も持ち合わせています。
もちろん梅の花が本来持つ清らかさや品格も持ち合わせており、現代でも梅柄は多くの人に人気があります。

梅柄は着物だけでなく、家紋にも使われています。先ほどの道真公を祀っているのが天神様であり、日本にある多くの天神様では、梅の紋を使うようになりました。天神信仰と深くかかわりを持つ家紋は特に近畿地方や北九州地方で家紋として採用されることになります。
梅の花をそのままかたどった写実的な家紋は梅家紋と呼ばれ、幾何学的に加工していったものは梅鉢紋と呼ばれます。
いずれにしても古くから家紋として用いられており、室町時代、戦国時代、江戸時代と家紋を梅の紋にする家が増加していきました。

こうして梅の柄は日本中で愛されていきます。これからの七五三の季節や成人式など晴れの場の振袖には是非梅柄の着物を着てもらい、華やかに祝福していきたいですね。