中山寺で観賞できる梅の種類と特徴

梅シロップ「みやすうめ」、梅酒「紫雲」を販売している中山寺は、梅の名所としても知られています。
中山寺には約1,000本の梅があり、さまざまな種類の梅を楽しむことができます。

一言で梅といっても多くの種類があり、中山寺内でも味わいの異なる梅を観賞することができます。
そこで今回は、中山寺にある梅の種類と特徴をまとめてみます。

梅はその品種が多く、300種類以上あるとされています。品種を大きく分けると、観賞目的の「花梅(はなうめ)」と、実の採集を目的とする「実梅(みうめ)」に分けられます。

観賞目的の「花梅」はさらに3つの系統に分類されます。
「野梅(やばい)」系、「緋梅(ひばい)」系、「豊後(ぶんご)」系です。
さらにその系統の中で品種がわかれます。

中山寺では、鹿児島紅梅・玉梅・千鳥紅梅・豊後梅・摩耶紅梅などの品種を観賞することが可能です。
各品種の特徴を簡単にまとめておきます。

■鹿児島紅梅
鹿児島紅梅は、花が紅色や緋色のもので、枝や幹の内部も紅いものが多い「緋梅(ひばい)」系の品種になります。
紅梅の代表格と言えるでしょう。
花は濃い紅色の中輪花で、細めの枝の髄や葉も濃紅色の品種になります。
濃い紅色なので、見た目も鮮やかで一目で分かりやすい品種となっています。

■玉梅
玉梅は実を採ることを目的にしているの実梅です。
実梅ではありますが、花も緑がかった白色で観賞用にも適しています。
別名「青軸」とも呼ばれており、実梅としても花梅としても楽しめる梅の代表格です。
また、玉梅は実梅なので、食用としても利用されます。
梅干しでも梅酒にも利用されるのが玉梅の特徴です。

■千鳥紅梅
千鳥紅梅も花が紅色の「緋梅(ひばい)」系の品種です。
「紅千鳥」とも呼ばれます。
鹿児島紅梅は濃い紅色でしたがこちらはピンク色に近い明るい紅色の花を咲かせます。
また、鹿児島紅梅よりは一回り小さく、中輪の一重の花を咲かせるのも特徴です。

■豊後梅
豊後梅は梅と杏の雑種の豊後系になります。
葉が大きく、枝が太めのものが多いです。
花も大輪で淡い紅色をしています。
香りはそこまで強くないものの、淡紅の美しい花が特徴です。

■摩耶紅梅
摩耶紅梅は豊後系の花梅です。
花は中輪で八重咲き、色は明るいピンク色をしています。
豊後系の花梅らしく、花が大きめで遅咲き、枝が太く葉も大きめで丸く、細毛があるのが特徴です。

上記のように梅といっても系統や品種が多くあります。
中山寺にお越しの際は様々な種類の梅の花を楽しんでいってください。