新元号「令和」は「梅花の宴」から採用!令和時代はさらに梅シロップ・梅酒を楽しもう

4月1日に新元号「令和」が発表されました。5月以降は平成の時代から「令和」へと移行します。

新元号「令和」は奈良時代に編集された万葉集を元に決定されました。万葉集は、当時の代表的な歌人の和歌を中心におさめられた和歌集です。中心は皇族や貴族の和歌ですが、当時の農民の和歌や地方に住む人の和歌も含まれており、幅広い階層の人々が詠んだ歌がおさめられているのがこの万葉集です。

今回の新元号「令和」は万葉集の巻5に収録されています。

歌人でもある大伴旅人が、友人などを招いて宴を開いた際、梅花を題材に和歌を詠みました。その際の32首の和歌が万葉集に載せられています。「令和」の元になったのはこの「梅花の宴」の序文にある以下の一説から採用されています。

初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす。

「令和」の元になった万葉集にあるように、日本では古くから梅の花を観賞し、祝いの席を設けるという風習がありました。また、「令和」には万葉集の一説にあるように、「春の訪れを告げるように、美しい梅の花を咲かせるように、日本人も明日への希望を持って、それぞれの花を咲かせる日本でありたい」という想いも込められています。

このように、梅というのは古くから日本人になじみのある花として知られています。花を愛でて楽しむと同時に、梅は日本人らしさを象徴するものでした。加えて、令という字は、「素晴らしい、立派だ」という意味をもっており、梅は古くから素晴らしいもの、めでたいものと考えられてきました。

もちろん、梅は観賞するのも良いですが、「梅花の宴」のようにおめでたい席にはお酒を楽しむのも古くからの慣習です。梅酒は、「令和」の元である「梅花の宴」の体現に近い飲み物であるとも言えるでしょう。古くからの日本文化を象徴するお酒の代表格が梅酒です。間もなく平成が終わろうとしていますが、皆様にはこれまで以上に梅シロップや梅酒に親しんでいただき、新たな「令和」時代を健康に過ごしていきましょう。 また、「令和」時代に生まれる新たな世代に文化を引き継いでいく意味もこめて、「令和」時代には、これまで以上に梅シロップや梅酒を楽しんでいただきたいと思います。

妊婦さんは、ぜひ梅シロップで梅の宴を体現してくださいね。

中山寺 山門の画像